遂に、営業電話の人員にもテレワークを導入するといった時代になったようですね。


電話の向こうから生活音がする営業電話

ここ最近の話ですが、電話の向こうから「生活音」が聞こえてくるといった電話を何件か取ったことがあります。

具体的には、小さな子どもの声や、食器(?)みたいなものをカチャカチャするような音など、
ごく一般的なオフィスでは発せられないような音が電話の背後から聞こえてくるのです。

これはつまり、電話をかけるアポインターの人が
オフィス(コールセンター等)ではなく、自宅から掛けてきているという事なのでしょうね。

こんな所にもテレワークの波が来ているなんて、時代を感じます。


【労働者・雇用者側の目線】テレワークで労働環境を良くなるのか?

一般的に、営業電話をかける人員(アポインター)は、
コールセンターのあるオフィスに集められ、そこから電話をかけています。

しかし、テレワークを導入することにより、
アポインターを一か所に集めなくて済むため、
「密にならない労働環境を提供できる」訳です。

これは、感染症対策という点では大きなメリットだと思います。

また、わざわざオフィスに行く必要が無いため、
子どもがいる等といった理由で自宅から長時間離れることが困難な人も働くことができるといったメリットもあります。

また、企業側からすれば
アポインターに対する交通費支給が不要になるので経費削減できますので、
労働者と雇用者の双方にメリットがある働き方として益々増えていきそうですね。


【消費者側の目線】テレワークの営業電話で商品を買うだろうか?

ただ、消費者側の目線から考えると、

「生活音が背後から聞こえる営業電話で、商品を買いたいと思うだろうか?」

といった疑問が出てきます。

電話をかけてきたアポインターにとって、
電話の向こうにいる人物は、初対面かつ「信用度ゼロ」の状態の相手です。

そんな状態の相手に、自分が売っている商品やサービスを
「相手にぜひ買って欲しい・利用してもらいたい」と考えるならば、
相手が自分の話に集中しやすい「静寂な環境」を用意することが必須です。

そうでなければ、営業トークに集中してもらえないですから、
すぐに電話を切られてしまうでしょう。

話を聞いてもらえなければ、成約につながることは有り得ません。

よほどトークに自信があったとしても、
やはり生活音が紛れてしまう環境で電話をしている状態であるなら、
そこから商品・サービスの成約につなげることは困難でしょう。

テレワークを取りまく営業電話の変遷については、
今後も楽しみに見守っていきたいと思います。